予防歯科

Prevent予防歯科

予防の専門職である歯科衛生師があなたの健口と健康をサポートするプログラムをカスタマイズしてまいります。予防への関心を高めていただくために、その真の価値をお伝えしていくプロモーター、それが歯科衛生師の役割と考えています。予防は一方通行では実現しません。歯科衛生師のサポートを得て、あくまでご自身の力で健口と健康をプロデュースしていくことで、歯やお口の健康に自信を持っていただきたいと願っています。

定期メンテナンスとリコールプログラム

定期メンテナンスとリコールプログラム

当院では、まず基本治療を進めていき専門治療の必要性があれば歯科医師のもとで治療を行います。専門治療の必要がない方は、定期的なメンテナンスプログラムを受けることができます。
基本治療後、1ヶ月間毎のメンテナンスを3度(3ヶ月間)つづけていただくとその後は3ヶ月毎(年間4回)のリコールプログラムを受けていただきます。

定期メンテナンスとリコールプログラム

メンテナンスプログラムには、歯ブラシ指導、クリーニング(スケーリングや機械的歯面清掃:PTC)、予防処置(フッ素塗布等)が含まれます。(保険診療 約30分)また、リコール時には、加えて画像・レントゲン診査や歯周検査などにより再評価を行います。(保険診療 約45分)
たとえ予防プログラムを受けていただいていても治療のニーズを“ゼロ”にすることできません。

これまでに治療した歯の再修復や補修は当然必要になりますし、予防不可能な状況と判断されれば「治療」の判断に切り替えるタイミングが大切です。その判断のためにもメンテナンスとリコールプログラムは大変重要です。
歯周基本治療終了後、歯周ポケットの改善や歯とその周囲歯槽骨の保存を目的にした歯周外科治療を実施することがあります。外科治療、部分矯正治療や修復治療と合わせて実施すると効果的な場合がありますので治療計画時にご提案させていただきます。

予防はそれぞれにあったカタチにカスタマイズ

歯周病予防

歯周病予防

日常のセルフケアの問題点を抽出して、適切な歯ブラシ指導を行います。
歯グキの状態に合った歯ブラシの選択と歯磨き方法の指導、歯周病の病態・治癒状況に合わせてその使用器具・使用方法も変化させカスタマイズしていきます。歯科衛生士術者による匠の“術者みがき”によってセルフケアのノウハウを知っていただくこと、そしてソムリエのように器具選びをさせていただきます。

専門的なプロケアの頻度や内容ももちろんカスタマイズします。歯面への非接触タイプの清掃機器(EAO推奨AIRFLOW Master Piezon / SWISS)などの設備を備えており、歯周病態に合わせて段階的な処置が可能なようにプログラムでき、痛みやシミの少ない処置が可能です。

妊娠期や更年期の歯周予防

たやすく歯肉が出血する、ジクジク歯グキが痛む、疲れると歯ぐきが腫れるなど、女性ホルモンの影響を受けて目まぐるしくデリケートに変化する歯周状態のお悩みに対応します。

むし歯予防
成長発育に合わせてカスタマイズ

乳児の歯やお口の発育に合わせて離乳食のステップアップや食事介助などを適切に行って「食べる」機能の発達を促すことが大切です。保護者の味見したスプーンから垂直感染するリスクにも注意しましょう。乳歯萌出開始期よりお口をキレイにする習慣を身につけるために、「歯ブラシを嫌がる」ことにならないようにガーゼ磨きから始めます。ジュースなどの哺乳瓶での摂取は「酸蝕症(さんしょくしょう)」の原因にもなります。歯が生え始める時期に合わせた食べ物を「咀嚼(そしゃく)」することで歯ならびや噛み合わせや顎の発達も良くなります。
糖分の多い食べ物摂取頻度に注意しながら、保護者による仕上げ磨きの徹底、専門的な歯のクリーニングとフッ素塗布によって「むし歯に強い歯」をつくっていきましょう。

小児のむし歯は減っている

学校定期健診や行政指導によるフッ素塗布や洗口などの歯質強化プログラムが徹底され、子供達のう蝕の有病率は減少してきました。しかし、飲食など生活習慣の変遷により軟食化がすすむことなどから顎や歯列の発達障害を抱える子供達が増えています。食育やMFT(筋機能療法)と併せた「むし歯予防」が必要、その介入のタイミングが大切です。磨き残しや悪い癖など歯磨き習慣などの見直しも含めてお子様の「大切な時期」に何ができるか考えます。

アンチ?エイジング…

年齢と共に歯ぐきが「下がる」「痩せる」ことで歯の根が露出します。8020運動のおかげで自分の歯が残っている人が増えていると同時に、露出した歯根面に隠れたむし歯をいくつも抱える人が急増しています。そんな歯根面のむし歯治療は「ダイレクトボンディング」で治療します。むし歯予防には「ルートケア」といって根面への高濃度フッ素(1450ppm)塗布やPCAコーティング、アパタイト製剤によるガードなどを実施します。

歯と歯のコンタクト、歯ぐき際に潜むむし歯の兆候

隣接面におけるむし歯の早期検出や治療は困難を極めます。レントゲンでもはっきりとしないひび割れ(クラッキング)や初期う蝕をLEDなどの強い光を当てて「拡大鏡や」「顕微鏡」を使って丁寧に視診する(透照診)ことで判明します。また歯ぐき際の白斑白濁は見逃し易く、くさび状の欠損に対する対応も症状がなければ放置されることが少なくありません。白濁に見られる歯の脱灰(むし歯や酸蝕による初期の歯表面変化)したエナメルに対しては再石灰化を促すフッ素塗布の徹底を、そしてくさび状欠損に対してはその進行度に合わせた予防、治療の介入が必要となります。
「早く見つける」ことで予防意識を高め、「できるだけ削らない」MI(最小の侵襲)コンセプトに基いた精密むし歯治療の介入のタイミングを遅らせることもできます。要注意観察の歯に対する高濃度フッ素曝露での経過観察に加え、ドラッグリテーナー(マウピーストレーにフッ素などのジェル剤を塗布して就寝時などに利用)などを活用して歯を守っていきましょう。

酸蝕(さんしょく)症TOOTH WEAR予防
「歯がシミる?その知覚過敏、むし歯でなく酸蝕症かもしれません」

歯はむし歯や歯周病以外に「すり減る、溶ける、欠ける、割れる」ことにより、歯が壊れそのカタチを失っていきます。新型コロナ感染の拡大の影響もありテレワークや登校自粛などにより、食べたり飲んだりする頻度が増え、むし歯や歯周病の増加だけでなく、ストレスによる過食、摂食障害の悪化による酸蝕が今、激増しています。 体に良いといわれている黒酢、梅、フルーツ、野菜ジュース、クエン酸、美容に良いといわれるビタミンC、スポーツ中や熱中症予防に飲むスポーツドリンク、炭酸飲料、ワイン、ビールなどのお酒などは歯を溶かすのに十分強い酸性です。実は私たちが美味しいと感じる食べ物飲み物はほとんど酸性なのです。中性は味が無く、アルカリ性は苦いのです。さらに、最も強い酸は私たちの胃からでる胃酸です。胃酸は普通口の中には出てこないのですが、逆流性食道炎のある方、食べ過ぎた時、飲み過ぎた時などに、ゲップとともに口の中に出てきます。ゲップをしなくても横になると食道下部括約筋が緩み胃酸が出てくる場合があります。摂食障害のある方には嘔吐をする方、つわりでも胃酸は口の中にでます。
そのような酸により歯が溶かされた歯を酸蝕歯と言い、メッキ液や消化器の酢酸粉末などの酸を扱う職場で発症する職業的な因子を含め、その疾患を酸蝕症と呼びます 。

口臭予防

ほとんどの場合、その原因は歯周病。進行した歯周病の臭いはとても強いことが知られています。40歳以降では歯周ポケットが深くなり歯周病のリスクは高まります。歯のない方でも舌の汚れが臭いの原因となっていることもあります。
当院では、口臭チェッカーによる口腔内からの臭いのレベルチェックを行います。
むし歯や歯周病予防と併せて粘膜や舌の汚れにも注目して治療を行っていきます。また、耳鼻咽喉科、消化器内科あるいは婦人科的な診断を行うことも必要になる場合があります。口臭の本当の原因を探り適切な対応を行っていきます。

悪習癖予防

とくに成長発育期ではむし歯のチェックについで歯ならびのご相談が最も多いのが現状です。お母さんご自身の歯の治療経験からお子様には「絶対に同じ想いをさせたくない」お気持ちがひしひしと伝わってきます。最近では、花粉症やアレルギー性鼻炎などの耳鼻科領域の問題で苦しんでおられるお子様が「口呼吸」に悩まされ、お口の中がひどく乾燥する環境「ドライマウス」になり、その影響で歯ブラシをしていても歯肉炎が治らず、むし歯が蔓延していることが少なくありません。また、口呼吸になると「お口がポカン」と開いたままお口を閉じることができない癖(口唇閉鎖機能不全:保険適用にて検査可能)になり、舌がとびだして正常な歯列への生え替わりがうまくいかず歯ならびが悪くなる恐れがあります。たとえ矯正をしても後戻りを引き起こすために非常に注意が必要です。矯正前のMFT:筋機能療法の実施が効果的とされ、トレーニング用のマウピースなどの販売を行なっております。

  • ペコパンダ

    ペコパンダ

  • CAMCAM

    CAMCAM

プレオルソ(拡大床/マウスピース矯正)

成長発育期における歯の萌えかわりのタイミングを利用して実施する矯正治療です。取り外しタイプの矯正装置を使用して歯の位置異常や一部の歯列不正の程度を軽減し、歯列全体の拡大を行って永久歯がはえてくるスペースを確保する狙いがあります。正しい噛み合わせやキレイな歯ならびをつくる目的の「矯正」ではなく、成長発育期に可能な将来の歯列のための「誘導」装置と位置付けMFTと併用して実施いただくことで極端な歯列不正を予防するものと考えています。

  • プレオルソ

    プレオルソ

TCH(歯接触癖)

ほとんどの方が無意識に歯と歯が弱い力であっても長時間触れていたり、知らない間に噛み締めていたり….そんな習癖が意外に怖いんです。オーラルマネージメントにより長期に渡る治療が必要になったり、時間をかけて行った治療を長持ちさせるため、修復治療を守るため、歯を守るためにマウスピース(ナイトガード)の使用により予防します。それでも詰め物や被せ物が壊れていく方もいらっしゃいます。

患者様へ

はばら歯科では、
初めてできたむし歯に対して、
金属の詰め物による治療を行いません。

歯と歯の間にできたむし歯の治療は
「インレー」と呼ばれる金属の詰め物の治療が一般的でした。
金属は歯とあまり接着しないため、金属がはまり込むスペースを確保する目的で
健康な歯の一部を削る必要がありました。

しかし、現在では材料の進歩により多くの症例で、歯と強く接着する
「コンポジットレジン」という白い材料での治療が可能となりました。
歯と接着するので健康な歯をより多く残すことができます。

健康な歯をなるべく永く残すために、当院では初めてできたむし歯に対して
金属による治療を行いません。
一部保険適応外となりますが、お口の健康にとって最良の選択をするために
皆様のご理解を賜りますようよろしくお願いします。